▽…………◎高◎根◎図◎書◎設◎計◎………▽


21世紀の伝達手段として、インターネットから電子出版等が謳われ、もうペーパーによる伝達手段は古いといわれてきました。はたしてそうでしょうか。紙の役割は終わったのでしょうか。しかし、なぜか紙の需要は増すばかりで、逆にますます情報の混乱がすすんでいるのが現状です。モニターで見たり、出力画面で確認したり、その整理を迫られたりで、そんな中、情報の理解は本当に出来ているといえるのでしょうか。そして、本当に必要な情報を得ているといえるのでしょうか。それこそゴミの情報が増えるばかりでは!
そんな中、もう一度ペーパーワークの見直しが始まっています。紙の持つ意味が電子時代によって再確認されようとしています。紙の物質性(かけがえのないもの)、印字の信頼性(インク化して文字を結晶化する)が見直されています。しかし、今また活字びっしりの文字の詰まった紙の束にもどれというのでしょうか。それもまたうんざりではないでしょうか。
電子時代の伝達手段としてのあり方が模索されています。やはり図書をふくめ、インターネット時代の伝達のあり方は大きく問い直されているのです。もう一度、画面のあり方から再構築される時代が来ています。それを担うのがエディトリアル・デザインといえます。伝えたい内容を、いかに効果的に画面として、提起するかが問題となります。すぐれた文章や内容をバックアップする画面への配慮がないとその伝達力は削がれてしまいます。いままでその配慮がなかったゆえに活字の力が衰えたといえます。そしてインターネットの画面をのぞくと、そこにも無気力な無配慮な活字の束が目に飛び込んできます。活字の品位はどこへ行ってしまったのでしょうか。

その文章は縦組か横組か、どちらに即応するのか。エディトリアルはそこから考えはじめます。文字組という考え方です。読んでいくのにあきのこないレイアウトを工夫します。効果的で理解しやすい図版を対置します。画面には磁場があります。広がりもあります、流れもあります、重さもあります。活字だけの画面でももちろんそういう視覚的な要素が存在することには異議はないでしょう。地と図という関係も、活字と余白の関係から読みとれるはずです。近代デザインという考えの一翼をエディトリアル・デザインは担っています。ページ展開の視覚効果を複製芸術の一分野としてデザイン設計していきます。それによって紙と情報の省力化と整理が図れると考えます。グラフィックデザイナーの杉浦康平氏が図書設計の概念を提起しました。それによって一般的な用語となったようです。高根図書設計もその理論に多くをおっています。図書の持つ力は、電子時代においてもゆらぐことはありません。その力をさらに増していきたいと考えています。
出版そのものが困難な時代といわれていますが、しかしいろいろなカタチで発行物をつくることはさらに広がりを増してきています。多種多様の発行の方法に答えていきたいと考えます。発行が意義深いものであれば、協力はおしみません。予算も低くする方法を駆使して、簡易な発行物を目ざすことがこれからの印刷物のあり方だといわれます。オンデマンドな、簡易な製本で優秀なワークス=作品を作り出していきたいと考えます。高根図書設計としてデザイン・オフィスを開設しています。今後の図書制作に是非ご活用下さい。

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